通信簿が2で、英語が大嫌いだった私が1年でTOEIC 900を達成した原動力となった英文法のメール講座
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    分かる! 解ける! 英文法!
     第1号 品詞
       発行者:鈴木 拓  http://www.thebelltree.com/
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こんにちは! 鈴木です!

「分かる! 解ける! 英文法!」をご利用くださりありがとうございます。


今号は「名詞を中心としたブロックで見る」というお話をいたします。
第1回ですが、いきなり英文法の核からお話しします。


日本語はあいまいな言語とよく言われますが、
英語は対照的に、かなりきっちりした言語です。

ジグソーパズルのようなもので、
枠があって、そこにピースがはまって行く感じです。


例えば、

a particularly delicious banana
「特に美味しいバナナ」

という塊。

名詞のbananaが中心となって、
↓のようにパーツが組み合わさって一つのブロックになっているイメージ。



英文法が分かってくると、
「名詞を中心としたブロック」という目で英語が見れるようになります。


この「名詞を中心としたブロック」という考え方は英文法の基礎中の基礎になり
ます。

これが分かっていないと他のもっとむずかしい分野は理解できませんので、
今回はまずはこの考え方を徹底的に身につけましょう。



■品詞の説明


「名詞を中心としたブロック」という考え方を身に付けるためには、
まず、「名詞」、「限定詞」、「形容詞」、「副詞」をしっかりと理解する必要
があります。


1、名詞

名詞というのは「人やモノ」を表す品詞です。

例:banana、dog、car、human、computer、Japan、Ichiro、rice、happiness

英語においては名詞が英文の中で核となります。
動詞と並んで最も重要な品詞となります。


2、限定詞

冠詞(a, an, the)と、冠詞相当語句(my, your, Ichiro's, rice's, this等)
をあわせたものです。

意味としては名詞を修飾します。

日本語にはない品詞です。
特に、冠詞は日本人には非常に理解しづらい上、
ネイティヴの中でも使い方がさまざまで、明確なルールがないものが多く、
「冠詞」は英語の中で最も難しい分野となっています。

・限定詞は1つの名詞に1つしかつきません
・名詞ブロックの先頭につきます

同じ「名詞を修飾する品詞」でも、後述する「形容詞」とは、
この2点で異なります。

冠詞や細かい限定詞の違いについては、プロの通訳でも完全に理解できないほど
むずかしい分野ですので、あまり気にしなくて大丈夫です。

例:a、an、the、my, your, Ichiro's, rice's, this, that, those


3、形容詞

形容詞は「名詞を修飾する」品詞です。

名詞を修飾する品詞ですので、
基本的には名詞の直前につきます。

さきほどの例、a particularly delicious bananaでも、
形容詞deliciousは、名詞bananaの直前に来ていますよね。

例:delicious、beautiful、special、difficult、red、impossible


4、副詞

副詞は「名詞以外を修飾する」品詞です。

「名詞以外」ですので、形容詞、動詞、副詞などを修飾します。

今回は「形容詞と副詞」を修飾するということを覚えておきましょう。

基本的に修飾する単語の直前につきます。

a particularly delicious bananaの例でも、
副詞particularlyはdeliciousという形容詞を修飾していますが、
直前に来ていますよね。

例:particularly、slowly、specially、very、usually、always



■名詞を中心としたブロックで見る


今回重要となるのは、「名詞を中心としたブロックで見る」ということ。

限定詞:名詞につく
形容詞:名詞を修飾する

という点を見れば、
英語がいかに名詞を中心に回っているかが分かるとお思います。


先ほどのa particularly delicious bananaも、
最初はbananaという名詞から始まっています。


まずbananaという名詞がある



bananaは可算名詞の単数形なので、aをつける



それに、「美味しい」という形容詞を付けます。

形容詞は基本的に名詞の直前に来ますから、
aとbananaの間に割り込む形で、



とします。


さらに、deliciousを修飾する形で、「特に」という副詞を入れます。

副詞は修飾するもの、ここでは形容詞、の直前に来ますから、
aとdeliciousの間に割り込む形で、



とします。



■副詞が別の副詞を修飾する


では、particularlyをさらに修飾する、remarkably(例外的に)という副詞を
入れる場合はどこに入るでしょうか?

副詞は名詞以外のものを修飾します。
つまり、副詞が別の副詞を修飾するということが可能なのです。

基本は修飾するものの直前ですから、
particularlyの直前に入り、
aとparticularlyの間に割り込む形で、



という形になります。



■元々は1つの名詞から発生している


どんどん長くなって行きましたが、
元々は1つの名詞から発生していることが分かると思います。


そして、限定詞、形容詞、その形容詞を修飾する副詞、その副詞を修飾する副詞
もすべては名詞にくっついているものなんです。

いままでは、a remarkably particularly delicious bananaは



というように5つのバラバラの単語で見ていたかもしれませんが、
これからは、



という形で、名詞を中心とした一つのブロックとして見て行きましょう。

a banana
a delicious banana
a particularly delicious banana
a remarkably particularly delicious banana

上記のいずれも、語数は違いますが、
名詞を中心とした1つのブロックであることには変わりありません。

2語、3語、4語、5語という違いはあっても、
「構造」という観点から見たら同じなのです。

単語を「意味」や「日本語訳」で考えるのではなく、
名詞を中心とした1つのブロックという「構造」で考えてください。


この5つの単語が一塊のブロックとして見えるようになるためには、
名詞、形容詞、副詞という品詞を理解する必要があります。



■品詞の見抜き方


上記のことがわかると、「品詞を見抜くこと」が非常に大切だと言うことが
わかると思います。

「意味だけでも覚えるのが大変なのに、品詞まで覚えなければならないのか。
 それは大変だ」

と思うかもしれませんが、実は、多くの単語では、品詞は単語の語尾を見ること
により見抜くことが可能なのです。

特に副詞は非常に簡単です。

今回扱った、remarkably、particularlyの例もそうですが、
ほとんどの副詞は語尾が「-ly」なのです。

veryのように、-ly以外で終わる副詞もありますし、
likelyのように、-lyで終わっても別の品詞の語もあります。
(likelyは形容詞)

しかし、
「-lyで終わる語=副詞」とほぼ100%決めてしまって間違いありません。


しかし、残りの、名詞、形容詞、動詞(動詞は今回扱っていませんが)に関して
は、そこまで単純ではありません。

リストを挙げさせていただくと、

名詞
-ence, -ance, -or, -er, -ment, -list, -ism, -ship, -ency, -sion, -tion,
-ness, -hood, -dom

動詞
-en, -ify, -ize, -ate

形容詞
-ble, -al, -ial, -tic, -ly, -ful, -ous, -ive, -less, -ish, -ulent

となっています。


ただ、形容詞の-lyはlovely、likelyがあるために入っているものであったり、
objectiveのように、-iveで終わっても名詞の単語もあるので、
100%適応できるものではありません。

また、good、manなど、簡単な単語はこれに当てはまらない単語が多いです。
(簡単じゃなくても、当てはまらないものがあります)


上記のリストを覚えられればいいのですが、
なかなか覚えられるものではありません。

最初からの語尾だけを覚えようとするよりも、
知らない単語が出てきたら、このリストに照らし合わせて、
品詞を予測してチェックしていく。

というプロセスを繰り返す、というように、
実際に英語を読んでいて出てきた単語を使って覚えていく方が有効です。



■問題の解き方


文法事項の説明としては、今号は以上になります。

本講座は、2号で1組になっており、

奇数号 文法事項の説明と確認問題の出題
偶数号 確認問題の解答と解説

となっています。


確認問題は穴埋め方式で、4択式です。

その問題を解く際に注意していただきたいのが、

「決して、最初から意味で解こうとしないこと」

です。


具体例として、↓の問題を使って説明させていただきますね。

This problem requires a ------ solution.

(A) comprehend
(B) comprehensive
(C) comprehension
(D) comprehensively


この問題を解こうとした場合、多くの方が、いきなり意味から入ってしまいます

「comprehendは"理解する"だから、"この問題は理解する解決法を要求する"
 になるなぁ。

 comprehensiveは"包括的な" comprehensionは"理解"
 compressivelyは"包括的に" とそれぞれ意味を当てはめると、

 一番しっくり来るのは…」

という解き方ですね。


この解き方は、はっきり言って間違いです。

語彙問題は意味から考えますが、英文法問題は最初は文法面から考えます。
意味で考えるのは、文法面で考えて1つの選択肢に絞れなかった場合のみ。

つまり、

1、文法面から間違っている選択肢を排除する
2、それでも2つ以上の選択肢が残ったら、意味で考える

と2段構えの解き方が必要です。


上記の問題の例で言うと、

a ------ solutionと、名詞の直前が空欄で、a ------ solutionと名詞ブロック
を完成させる問題です。

名詞を修飾する品詞が入ることになるので、形容詞が正解となります。

そして、選択肢の中では、単語の形からして、形容詞は
「-ive」で終わっている、Bのcomprehensiveですよね。
(語尾リストは問題を解く際に見てもかまいません)

なので、答えはB。

ということになります。


2段構えのうち1段目の「文法面から間違っている選択肢を排除する」で、
すべて絞れてしまっため、意味で考える必要はまったくない問題なのです。

極端な話、選択肢の単語を1つも知らなくても解ける問題なのです。


意味で考えるのは、例えば、同じ問題でも選択肢が以下のような場合。

This problem requires a ------ solution.

(A) comprehend
(B) comprehensive
(C) communicable
(D) comprehensively


形容詞が答えなのはわかりますが、形容詞はBとCと2つあります。

そうなると、文法面の知識だけでは絞りきれません。
なので、ここで初めて意味が登場し、

Bだと「包括的な解決策」
Cだと「伝染性の解決策」

とBが適切だとわかり、Bが選ばれるわけです。


意味はあくまで、文法面の知識だけで解けなかった場合の手段です。
決して、最初から意味で考えてしまわないようにしてください。

意味だけで考えてしまうと、

This problem requires a ------ solution.

(A) comprehend
(B) comprehensive
(C) comprehension
(D) comprehensively

Aだと「理解する解決策」
Bだと「包括的な解決策」
Cだと「理解解決策」
Dだと「包括的に解決策」

なんかどれでも良さそうで、逆に解けなくなってしまったりします。



■日本語に訳すことについて


文法事項ではありませんが、「問題の解き方」に引き続いて、
文法を学んでいただく上で大切なことなので、引き続きお話しさせていただきま
す。

先ほど、「意味で、すなわち日本語訳で考えない」というお話をさせていただき
ました。

これは何も文法問題に限った話ではなく、英語全体について言えることなのです


学校では、英語は日本語に訳して読むように習いますが、
それはあくまで、

「日本語に訳させることで、生徒が意味を理解しているかチェックするため」

であって、訳して読むのが正しい方法ではないのです。


現に、英語ができる人は英語は英語のまま理解しており、
「日本語だったらどういう意味になるか」までは考えていません。

いきなり、「日本語を排除して英語のまま理解しろ」というのはむずかしいの
で、そこまでは言いませんが、

簡単な文や単語だったら、わざわざ日本語に訳さなくてもわかる場面はあると思
います。

そういった際は、わざわざ「日本語ならどうかな?」と考えたりせず、
そのまま英語で感じ取った印象のままで大丈夫です。


また、むずかしい文や、むずかしい単語の場合は、日本語に訳さないとわからな
いこともあるとは思いますが、その際は、

I think that this project is going to succeed.
「私はこの計画は成功すると思います」

というように、わざわざ綺麗に1文1文訳すのではなく、

「私は思います、この計画は成功する」

のように、語順はそのままで読むようにしてください。


また、「projectは計画? 企画? プロジェクト?」というように、
大体の意味がわかっているのに、綺麗な日本語にしようとこだわるのは、
絶対にやめてください。

英語と日本語である以上、必ずしも1対1で対応しているわけではありません。

日本語訳は、大体のニュアンスを知るのに役立ちますが、
最終的には、英語は英語で理解する必要がありますから、
大体のニュアンスを知ったら、後は日本語訳で対応しようとすべきではありませ
ん。

runのように、「走る」「経営する」とまったく別の意味の場合は別ですが、
project、「計画」「企画」のように、基本的に同じ意味の場合は、
日本語訳にこだわるべきではありません。

これでは英語ではなく、国語の勉強になってしまいます。


英文法の知識を理解しようとするときは、意味ではなく構造で、
(もちろん、意味で考えてもいいですが、構造でも考えてください)

問題を解く際は、まずは構造で考えて、それでもわからないときは意味、
という解き方をしてください。


そして、日本語訳は、

「最初は英語のままでは理解できないから仕方なく使う補助輪のようなもの
 で、最終的には補助輪なしで自転車に乗るのが目的なように、日本語訳は
 最終的には使わないで済むように目指すべき物」

と認識しておいてください。


本講座の例文には日本語訳をつけてはいるものもありますが、
それは、

「どういう意味かを確認するため」
「ちゃんと理解しているのかを確認していただくため」

につけています。


お話は以上になります。
ここからが確認問題です。



【確認問題】
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
空所に当てはまるものとして、最も適切なものを選びなさい。

1. It was not a ------ condition.

(A) sufficient
(B) sufficiently
(C) sufficiency
(D) suffice

2. Robin has been an ------ enthusiastic president.

(A) usual
(B) unusually
(C) unusuality
(D) usuality

3. Monica is ------.

(A) a very careful runner
(B) a careful very runner
(C) a very runner careful
(D) a careful runner very

4. Mr. Johnson is an ------ highly skilled pitcher.

(A) except
(B) exception
(C) exceptional
(D) exceptionally

5. It was ------.

(A) an unforgettably dramatic really show
(B) a dramatic really unforgettably show
(C) a really unforgettably dramatic show
(D) a dramatic unforgettably really show

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